!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd"> リンデンバームのキッチンから:2012年09月05日 

京つう

グルメ・スイーツ・お酒  |洛中

新規登録ログインヘルプ


スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by 京つう運営事務局 at

2012年09月05日

ピノキオトマト



久々に懐かしいトマト缶を見つけた。

美味しいトマト缶、安いトマト缶、いろいろとあるけれど

僕にとってこのピノキオトマトは特別。

今から26年前スイスで働いていた時にレストランの地下の食品倉庫につんであったトマト缶を

何気なく手に取るといきなり日本語が目に入った。

大倉商事とかピノキオトマトとか書いてあって日本語にすっごく飢えていたから

意味もなく何度も何度も読み返したりしていた。

今から思うと変なのって思うけれど当時は今みたいにインターネットなんてなかったし

自分が持って行った本や新聞以外には活字がなかったからホントに嬉しかった。

しばらくしたら寮の近くの薬局の横の健康食品売り場がありそこで味噌や梅干しなんかがあって

当然そこには日本語が書いてあるから意味もなく薬局に行き味噌の活字を見たりしていた。

それだけだと変な人だからノド飴を買っていたような、どうでもいいような事まで思い出したりする。

たまに街(ベルンやチューリッヒ)なんかに行くとマルちゃんのカレーうどんや出前一丁が売っていて

日本では余り食べたりした事もなかったけれど日本語が書いてあるという理由だけで買ったりした。

ホントに今から思うと変だけど活字に対する飢えは深刻だった。

今の時代からは信じられない事だけど。

そんな事を思い出しながら缶の横に書いてある日本語を読む。

少し心の琴線に触れてシミジミとなる今日この頃です。



  

Posted by jos at 21:23Comments(0)料理素材