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2011年07月01日

バスク風ブーダン改良版


何年か前に買ったアメリカのグルメジャーナリストの本を読み返していたら

ブーダンについて書いてあるエッセイを見つけた。

そういえば遠い記憶で読んだ事を思い出す。

マカロンで有名なピエールエルメも一緒にそのジャーナリストと同じブーダンを味わって絶賛したらしい。

具体的なレシピーは書いていないけれど、

たくさん持っているレシピ―から近いものを探したら

なんとかなるかと読み続けたら最後の方に

バスク地方のとあるコックさんの名前が出てきた。

ジャーナリストはそのコックさんの本を2冊持っているらしいけれど

実際のレシピーは少し違うと書いていた。

そんなことは、良くある事でフランスの三ツ星のレストランの本に載っているレシピーを

そこで働いていたコックさんに聞いてみると

大概がそんな贅沢なレシピーで作った事はないってみんな言う。

それを補うのは経験と想像力。

でも実際にピエールエルメも絶賛したというブーダンのレシピーがのっている本が

買えるなら買った方が変に想像したり試行錯誤を繰り返すより時間の節約になる。

早速コンピューターを開きamazon,frで検索してみる。

すぐに見つかるけれど、どうも扱ってないみたいで値段がのっていない。

扱ってないなら仕方ない。

ダメ元で日本とドイツ、アメリカ、イギリスのamazonで探してもない。

諦めかけたその時、日本でも本の通販をしているのはamazonだけではない。

紀伊国屋もしていた。

それだったらフランスで良く見かける本屋で探してみたらどうか。

試してみたら即見つかった。

早速買って三日前に来たその本を見るとそれらしいレシピ―があった。

サーッと読んでみると何か違和感がある分量。

いくつか持っているブーダンバスケ―ズと比べてみると、何か変な部分が見つかる。

それを修正して作り易いレシピーに直し、今日作ってみる。

肉の量が多くって香草も複数入る。

玉ねぎの量なんかはそんなに多くなくって旨味は肉で作っている感じ。

スパイスも控えめでバスク独特の唐辛子ピメンデスプレットをメインとした味付け。

作っている最中はきれいに乳化していた。

そして、しっかりとした乳化を完成させてから

最後にピメンデスプレットを入れた瞬間から乳化が崩れてゆく

急いで腸に詰めていくけれど固形分が多くって詰めづらい。

なんとか苦労して詰め終わり茹であげる。

茹であがり加減が気になりすぐにでも切って味見をしたいところだけど

我慢して充分冷めたのを確認して試食。

いつものブーダンより肉が多くってしっかりとした食感。

味はあっさりしているけれどコクがある。

後口にピメンデスプレットの香りと辛みが爽やか。

なかなかに美味しい。ブーダンファンの方、是非お試しください。


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この記事へのコメント
この間行ったフードフェスティバルで、アイルランドで有名な
ブラックプディングを作っている人のデモをみてきました。
何と、炊いたご飯を使ってたのでびっくりしたけど、そのせいか、そこのブラックプディングはふんわりとやさしい食感。
そのお家で代々伝わったレシピだそうです。
8月に持って帰ろうか?
Posted by Granna at 2011年07月02日 10:03
Grannaさんお久しぶりです。
アイルランドでのチャリティの日本食フェアーはどうでしたか。
是非ともアイルランドのブラックプディングのレシピーを
お願いします。
Posted by jos at 2011年07月02日 21:46
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